当時の郵便局や木造三階建て住宅、米蔵や呉服屋の倉が並ぶ「大正路地」など大正時代の佇まいをそのまま残している町ぐるみの博物館。蓄音機やオルガン、懐かしのおもちゃもたっぷり。

収容人数708人のクラシック音楽専用ホール。形状はシューボックス型で、どの席にいても音響バランスが良い。ルネッサンス調の内装は木材を多用し、暖かみと重厚感を醸し出している。

1Fのスポーツ科学トレーニングセンターでは高度な測定器とコンピュータを駆使して競技能力が測れ、2〜6Fは最大300人が宿泊可能。スポーツのビデオや月刊誌もそろうライブラリーも便利。

城づくりにも秀でた金森長近がつくった町。京になぞらえて東山に寺町、中央に加茂川ならぬ宮川を設け、碁盤目に区画した。美しい町と豊かな自然が、日本人の心のふるさととして愛されている。

飛騨川沿いと山裾に近代的なホテルや和風旅館などが集まる東海随一の温泉街。有馬、草津と並ぶ天下の名湯で美人の湯としても名高い。河原の露天風呂、共同浴場、クアガーデンも楽しい。

屋根の両端を高くしたのが、うだつ。もともと隣家からの類焼を防ぐ防火壁だったがいつしか富の象徴に変わり、「うだつが上がらない」の語源となった。美濃は日本一うだつが残っている町。

町の中央を吉田川が流れ、あちこちに湧き水がある水の都、郡上八幡。道々には水路が張りめぐらされ、せせらぎの音や紅殻格子の家並みに心がやすらぐ。道の敷石には8万の川石を使用。

山あいの斜面を切り拓き、石を積み重ねて土を盛り、谷から水を引いて作る棚田。生産効率は低いが生き物の住処として、また水瓶としての役割が見直されている。心が癒される優しい風景。

自然石が敷き詰められた「落合の石畳」で知られる十曲峠を越え、橋を渡って宿に入る。ニ百年近く経た家々が残り、軒下には旅人が手足を洗う水が流れる。美濃16宿で唯一、本陣建築が現存する。

池田山から濃尾平野に流れる霞間ヶ渓はもともとヤマザクラの名所。明治以降シダレザクラも植えられ、ソメイヨシノを含め現在20種以上、約3000本もの桜並木が約1km続き、谷を染める。